竜城は私、長井由依の彼氏。
中学1年生の頃から付き合っていて、卒業と同時に私の父の仕事の都合で引っ越してからは遠距離になった。
それでも毎日連絡を取るようにしている。

「由依?麻菜ちゃんが来たわよ?」
「え!?わかった!急ぐ~!!」

お母さんの声でハッと我にかえる。


「麻菜ごめん!」
「も~。本当由依は世話がやけるなあ。」
なんて微笑んでいるのは田坂麻菜。
小学校の時仲良しだったんだけど麻菜が引っ越しちゃってからそれっきりだった。
だけど今回私が引っ越した隣の家がたまたま麻菜の家だった。

「晴れて今日から女子高生になるんだから、遅刻はだめっしょ~!」