「へえ〜、なんて名前の子?」


桜がそれを聞いたとき、巧が急に立ち上がった。


「巧?」


「腹減った・・・あ、今日の放課後スタバいかね?」


「賛成♪」


巧の提案に桜は賛成、龍は頷いた。


「つーか今から放課後までが長いんだよね・・・」


あたしももちろんスタバ行きを楽しみにしながら、これからあとの午後の授業を思い浮かべ憂鬱になった。


このときはまだ何も知らなかったんだ。


まだ、何も。