「・・・嫌だ」
「何で」
近くて遠い。
その距離を保ちたい。
じゃないと、あたしはダメになる。
「ここ最近、おかしいよ」
巧の一言。
「何かあった?」
・・・沈黙。
ひとつ、溜息。
「もっと頼れよ」
もう頼りすぎてるくらいだよ。
昔と変わらず、笑と呼んでくれること。
いつもあたしを引っ張るその熱い手。
・・・それはあたしが幼なじみだから。
「・・・巧」
ダメだ。
巧の優しさに最終的に甘えてしまう。
あたしの我が儘な質問。
「・・・オッケーしたの?」
「は」
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