勇気を授かったほたるは迷うことなく氷室のマンションに向かった。
目的はただ一つ。
想いを正直に伝えるためである。
もちろん今日はサングラスもマスクもつけてはいない。
オートロックのマンション。
一時間ほどエントランスのイスに座っていると、トレーナーにデニム姿の氷室が降りてきた。
最初に気づいたのは氷室だった。
目を見開いて「どうしたんだ」と呟く。
ずぶ濡れになった教え子がエントランスでウトウトしているのだから驚くのも無理はない。
瞼を開けてほたるがいった。
「先生、ごめんなさい。
家に押しかけちゃって・・・」
氷室は慌ててエレベーターの「開」を押すと、
「このままじゃ風邪をひく。
ボクの部屋に上がりなさい」といった。
目的はただ一つ。
想いを正直に伝えるためである。
もちろん今日はサングラスもマスクもつけてはいない。
オートロックのマンション。
一時間ほどエントランスのイスに座っていると、トレーナーにデニム姿の氷室が降りてきた。
最初に気づいたのは氷室だった。
目を見開いて「どうしたんだ」と呟く。
ずぶ濡れになった教え子がエントランスでウトウトしているのだから驚くのも無理はない。
瞼を開けてほたるがいった。
「先生、ごめんなさい。
家に押しかけちゃって・・・」
氷室は慌ててエレベーターの「開」を押すと、
「このままじゃ風邪をひく。
ボクの部屋に上がりなさい」といった。