いつのまにか、佑樹とは仲良くなっていた。
「じゃあ、遥香は翔太と一緒にこの高校に入ったわけだ。」
「うん、まあね。」
外も薄暗くなり、時計の針は5時を指していた。
「グラウンドの整備、行ってくるね。」
毎朝見るたんびに思う。
グラウンドのあの一部だけ、すごく綺麗に整備されてる。
…ーそれは、野球部だったんだね。
こういう細かいところでも、強い、弱いが表れる。
部室が綺麗だと、皆の心が綺麗ってこと。
私は、この野球部ならいてもいいかな、って。
慣れない仕事だし、分からない事だらけ。
それでも、一生懸命頑張れば、努力はきっと報われるって信じてる。
私は本屋に向かった。
「野球用語が載ってるの…」