「はい、これ。」

翔太母の手には、たくさんのジャム。


「うゎ~、おばさん!ありがとう♪」


幼い頃、翔太の家に来れば、いつもジャムを出してくれた。
おばさんの手作りジャム。甘くて、美味しくて…
ほとんど、それが目当てで翔太の家に行っていたようなもんだ。


「ヨーグルト、買って帰ってね。」

「うん!今日で全部食べちゃうかも。」


翔太が見送りで階段を降りてくる。

「母さん、やめろよ…恥ずかしい。」

「あら、やだ。翔太に怒られたわ。」

「おばさん、お邪魔しました。ジャム、美味しく頂きます!」