気付いたら、上原の気持ちなんか考えてもいなかった。
自分の言いたいこといって、怒鳴って。


「絢斗、ごめんな。」

「最低だな。こんなマネージャーなら尚更。」

「おい!遥香を悪く言うな!」

見ていた拓矢が上原の胸ぐらを掴む。


「お前も最低だ。」


拓矢を睨むと背を向け、その場から離れる。



私………………最低だ。


気付けば、その場に泣き崩れていた。