「私、これから食堂通おっかな…あ、400円!」
サンドウィッチ代を返し忘れてた私。
このまま、忘れてくれてたら良かったのに…
2人で、いつも通り平凡な話で盛り上がっていた。
これだけ人がいれば相席なんて当たり前。
私達の目の前にも人が座った。
ここいいですか?の一言もなく、淡々と食べている。
…あっ!この間、ぶつかってきたアイツっ…
「邪魔。」
そう言って、無理矢理私達の間を通り抜けていった。
あのときが鮮明に頭に浮かぶ。
「この間の…じゃない?」
私に耳打ちする紗香。
彼を睨み付けながら頷く私。
…ふと名札に目をやった。
2-C 上原