…ー高校2年、冬。




「遥香ー、ちょっといいか?」


昼休み、雑誌の話とか昨日のテレビの話とかで盛り上がっていた。
そんななか、やけに真剣な顔をした翔太が来た。


彼は幼稚園からの幼馴染みで、野球部のキャプテン。



「どうしたの?何、話って。」

「あのさ……遥香、マネージャーに興味ないか?」


「…マネージャー?」


マネージャーって、可愛い子しかなれないって噂を聞いた事がある。


「…なんで、私にそんなこと聞くの?」








…ーマネージャーにならないか。








…これが、始まりだった。