『相馬くんが気にすることじゃないから!』

あたしがケタケタ笑うと、彼は更に猫背になった。

「でも、僕のせいじゃないですか・・・」

『いやいや、相馬くんは何も悪くないでしょ。
ごめんね、嫌な思いさせて。』

「いや、僕は別に・・・」

『そう?ならよかった!
そろそろ戻ろうか。仕事も山ほどあるしね〜』


少し早足になったあたしに、小走りでついてくる相馬くんが何だか散歩中のポメラニアンみたいで、可愛らしかった。