ぐるっと社内を回って、企画部に帰ろうとしたときだった。

「まこっ!!!!」

後ろから声をかけられ、振り向くと優が走ってきた。


『どうしたの??なんかあった?』

「いや、そうじゃないけど・・・」


日頃のトレーニングのおかげか、全く息が上がってない優はなめるように相馬くんをみた。

『ちょっと、やめてよ。
相馬くんごめんね、営業の村瀬優。』

「あ、いえ・・・
相馬亮太といいます。
よろしくお願いします!」

「ああ、君ね。
まこと1日一緒にいられるなんて羨ましいねえ・・・」

『もう!ばか言ってないで!
仕事してよね!!』


嫉妬丸出しの優はあたしの肩をぐいっと寄せて

「俺のだから。」

と言い放った。