あたしはちょいちょいと手招きした。

嬉しそうな顔をして相馬くんが近づいてくる。


『大丈夫だった?笑』

「はいっ!あ、1週間よろしくお願いします!」

『こちらこそ〜
あたしも新人研修初めてだし、分からないことだらけだけど、何かあったら気軽に聞いてくれればいいから。』

「はい!」


満面の笑みでこっちを見つめる相馬くん。

ちょっときゅんとする。

母性本能をくすぐるタイプ。


『とりあえず、社内案内しよっか?』

「はい!」


あたしは立ち上がってドアに向かう。


「なんか、今日のまこっちゃんは雰囲気違うなあ。」

部長が不意に呟いた。

けど聞こえないふりをして部屋を出た。