綺麗になった。

どうして、こんなに可愛いんだろう。

これから、気がきじゃないな。

周りの男達からの視線が気になる。

これ以上、蘭を他の男達に見せたくなくて、まだまだ時間に余裕はあったが、

「おい、蘭!何ボケーッとしてんだよ?行くぞ!」

と嘘をついて、蘭の先を歩く。

『え?あ、うん!』と言って、後を追ってくる蘭を愛しく思う。

今日から、目を光らせとかないとな。

いつ、蘭を他の男に取られるかわからねぇ。