新の言う通りにした事で、琥三郎が遊里に懐くのは時間の問題だった。

「お、いいなその小動物、俺にも撫でさせろよ」

鷹雅が。

「だめだよぉ、次は私の番だよぉ」

お花っ子が。

こぞって琥三郎を取り合い。

そうしているうちに。

「新君、私もいい?」

「僕も!」

「俺にも見せてくれよ、そのフェレット」

新の周囲には、いつの間にかクラスメイト達が集まってくる。