それを見て。

「お前は扱いが乱暴なんだよ」

新はヒョイと琥三郎を抱き上げた。

「ほら…もう少し優しく触れてやれ…そうすれば琥三郎も嫌がらずに懐いてくれる…」

穏やかな、小さな声で呟く新。

その姿に。

「うわぁっ」

遊里が感嘆の声を上げる。

「凄いねぇ新君!流石琥三郎のご主人様だねっ!」

「……」

手放しに遊里に誉められた新は、何だかくすぐったい気分だった。