「やっぱり愛美、超可愛い。」


唇を離して奈智は言った。

「いつもの真面目な愛美も好きだけど、今日の愛美も好き。」



ー好き…かぁ。


「奈智、顔赤すぎ。」


奈智は歯が浮くようなことを言うくせに、すぐ恥ずかしがる。

公園の時計に目をやると、もうすぐ10時。


「じゃあ、帰る??明日、朝早いでしょ??」

あたしは、そう奈智に問い掛けた。