奈智は立って、あたしの目の前のコンクリートに正座していた。

たぶん、あたしがなかなか顔を上げなかったからだと思うけど、奈智はあたしの顔をおもいっきりのぞきこんできた。



ー顔が近いよお。


恥ずかしくて目が合わせれないまま、耳元で


「誰もいないからな。」

と言ってから、キスしてきた。


あたしが下を向いてたから、あたしの膝と膝の間に奈智が来て立ち膝しながらあたしの腰に手を回した。