「あ、歩ちゃんじゃん」


後ろから今朝聞いた声。


…類先輩だった。


「……あ、こんにちは…」

何故か緊張して、蚊のような声であいさつした。


「どこに住んでんの?」
「あ、河原の方の…、2丁目です」