それから、もしも鬼ヶ島について危なくなった時、盾にして逃げようと思いました。 「犬さん、どうです? 一緒に行きませんか?」 犬は悩みました。 行きたくないから、丸まって隠れていたのです。 こんな弱そうな女の子に誘われたところで、簡単に話には乗れません。 やはり断ることにしました。 「せっかくの申し出だが…… ……ん?」 _