「犬さんも鬼退治に? でしたら、私と一緒に行きませんか? 犬さんがいてくれると、とても心強いです」 桃子は今までお爺さんとお婆さんの体に隠れ、頼りきりの生活をしてきました。 たまには一人になるのも良いと思っていたのですが、こうして知った顔のいない地で知らない方と話していると、急に心細くなってきたのです。 _