「ええ?
あなたさまも?

これは他人ごとではございませんな。

実は、私も鬼退治に行かねばなりませんのだ。

しかし恐ろしゅうての、ここで丸まっておったら誰も気付かんかと思い隠れていたのでごぜえます。

桃子さん、あんたよく気付きましたな」

犬は辺りを見回しながら小声で話しました。

桃子は犬の様子を見て、良いことを思い付きました。

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