犬は好意的でした。
へりくだった態度がとても気に入り、桃子は安心して話を続けました。

「私は桃子と申します。

いましがた隣の村からこちらまでやって来たのです。

といいますのも、何故かよく分からぬうちに鬼退治に行くことになってしまいまして、取り敢えず鬼ヶ島に向かっているところなのです。」

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