下り坂になり、いよいよ隣村が目の前に近付いてきたというところで、妙なものが転がっていることに気が付きました。 桃子が恐る恐る近付いてみますと、それは隣村出身の犬でした。 犬は丸まっていて、動きません。 桃子は少し興味がわいたので声をかけてみることにしました。 「もし、そこの犬さん。どうして丸まっているのです?」 _