昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは日々老いていく自分に焦りと困惑の気持ちを抱きつつも、宿命だと自分を抑えつけ耐えていました。
お婆さんは昔から楽観的な考え方で、老いていくのは自然の摂理であって考えたところでどうにもならないと思っています。
全く考え方の違う二人です。
特にお爺さんはお婆さんの事が信じられなくなっていました。
明日にも死ぬかもしれないという不安。
若者の居なくなった小さな村で、何も出来ず囲炉裏のちろちろした火を見ては溜め息をつく毎日。
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