いや…最低なのはぁたしだ。
こんなところまで、のこのこついてきて…


慌てて家を出た。


悔しいのと悲しいのがごっちゃになって、とめどなく涙が溢れる。

ぁたしのファーストキス…

最悪だ…何度も口をふく。
唇は服でこすれて切れていた。


やっと家に辿り着いた時にはもう日が落ちていた。

家の前に誰かいる…

恐る恐る近づくと…

「おせーよ」

龍だ。

「遅いからなんか心配だった。…っおまえ泣いてんの?」

龍はぁたしに近づくと
服の袖で涙をふいてくれた。

何も言わず泣き続けるぁたし。

このままでは帰れないので、龍はぁたしを自分の部屋へとつれて行った。