待ち合わせ場所につくと、すでに優雅は来ていた。

ぁたしを見つけると無邪気な笑顔で手を振る優雅。


「ごめんね。お待たせ」


「全然待ってない」

優雅はぁたしの頭をよしよしする。
恥ずかしいけど…なんか嬉しい。
初めての感覚に戸惑うぁたし。


「どこ行きたい?」

ぁたしを見つめながら聞く。
なんだかすごく恥ずかしい。
デートなんてしたことないぁたしには何も思いつかない。


「どこでも…」

照れ臭くて目線をはずす。

きっとぁたしの顔は真っ赤だろう…
お願いだから気付かないで…


「じゃぁ…映画見よっか」


「うん」


優雅は優しくぁたしの手を握った。

とても温かくて、大きな手…

優しくぁたしをリードしてくれる。

優雅って…

少しだけ優雅に惹かれたかもしれない。