最初は、真由美が私の事を虐めるだなんて考えもしなかった。心の中では否定もしてた。


『違う…あれは真由美が命令しているんじゃない…違う人が命令しているんだ…』と。


真由美はとても優しくて、可愛い…自慢の親友だった。

そんな真由美が……最初はとても信じられなかった。


メールアドレス、プリクラ等…真由美との思い出も消せなかったし、捨てられなかった。

いや、捨てたくなかったのかもしれない。


また真由美が前のように戻ってくれる。


そう、信じて…………。





でも…もう限界だ。





「…寒」

暗くなってきたのか、寒気がしてきた。破けてボロボロのこんな服じゃ風にあたる。

夕方よりも車の通りが増えた気がする。

…………そうだ…この道路に飛び込めば…


死ねるかもしれない。


もう、こんな世の中生きていたってしょうがない。


そう思い、飛び込んだ。