妖狼の旗と共に風に揺れる。


「総長、メグさんと連絡が取れました。」


「ごくろー。貸してみ。」


副総長から、バッジを受け取り耳に当てる。


「アキさん!お疲れ様でした!!」


メグの元気のいい声が聞こえる。


あぁ、終わったと思った。


やっと、実感がわいてきた。


盛大なため息をついて見せた。


「ん?どうかしたんすか?アキさん。」


不思議そうに聞いてくるメグに「なんでもない」と答え耳から外した。