こんな、ガキ相手に本気になれるかって最初は思ったんだが。


この顔を見たら、思いっきりぶん殴れる気がしてきたよ。


「「スイ(アキ)、楽しもうぜ(よ)?」」


その言葉と同時に俺達は、拳をぶつけた。


額から流れる汗と、口から溢れる鮮血。


殴って、殴られて。


体が柔らかく、軽々とかわして柔軟に対応してきやがる。


口に溜まった血を吐き出しながら、口元を拭う。


「哀れだね。」


皮肉めいた顔で、嗤った。


「あ゛?」