いやいやいや、ありえねぇだろ。


「まぁ、いいや。」


袖をまくりながら、俺は睨まれた。


「あんたが、初めてだよ。俺を見つけられたのは。だから、ご褒美に僕自ら殴り殺してあげるよ。」


ニッコリ笑う顔は、俺達と同じ表情をしていた。


「アンタ名前は?僕はスイ。」


「アキ、随分とちっちぇな。」


ニヤリと笑うと、気にしてたようでさらに睨みを利かされた。


「僕をここまで、イラつかせたのもアキ。君が初めてだよ。」


グッと、握りこぶしを作る。


お、やっとサシの勝負か。