だけど、すげー力だ。


掌から肩までの衝撃が半端なかった。


「っつ・・・!」


「!?」


相手も驚いてた。


そのまま、右手に力を入れなおし乱闘の外まで引きずり出す。


「クソッ、離せっ!!」


乱闘から出てきた瞬間、俺の脇腹めがけて飛んできた蹴り。


それを空いてる片手でいなし、投げ飛ばした。


尻餅をつきながら、倒れたのは。


「・・・・・中学生?」


まだ幼さの残る顔立ちをした、少年だった。