右から左から、溢れてくる男、男、男、おと・・・・もう省略してもいい? 男に囲まれても嬉しくねっつの。 飛んでくる拳を華麗にかわしながら、殴り返す。 その時、鼻が柑橘系の香りをとらえた。 その瞬間、俺の頬に走った衝撃。 「ぐっ・・・・。」 急いで周りを見ても、どいつかわかりゃしねぇ。 なるほど、早速おでましってわけだ。 探す手間が省けたな。 向こうは、この乱闘でも"俺"がわかるのか。 意外と、厄介だな。