心の中でぐるぐる回っているもの全部、今だけは休憩していいことにしようと思った。
 そうして三十分ほど過ごすとティータイムはお開きになり、私たちはそれぞれのゲストルームへと戻った。

 ゲストルームに戻ると蒼兄はいの一番にお風呂に入り、十分ちょっとで上がってくると私にお風呂に入るように勧め、私もバスタブには浸からずシャワーのみで上がった。
「髪の毛乾いたら薬飲んですぐ寝なよ?」
「うん」
「唯、俺が乾かすから、唯は風呂入ってきたら?」
「いんや、このポジションだけは譲らねぇぜ」
 ドライヤーを片手に変な決めポーズを取ると、
「ほら、ちゃちゃっと乾かすよ!」
 すぐに温風の音が頭の上で鳴りだした。