私たちがロフトから下りると、部屋のチャイムが鳴った。
唯兄が出ると、
「お食事のご用意にまいりました」
御崎さんがふたりのスタッフと共に立っていた。
「……ここのパレスはメニューを選ぶ権利ってものはないんですかね?」
唯兄が尋ねると、
「翠葉お嬢様のお好みは事前にうかがっておりますのでご期待には沿えるかと存じます」
「ちょっ、俺の好みはっ!?」
「大変申し訳ございません。会長ならびにオーナー、オーナー夫人より、すべてにおいて翠葉お嬢様を優先するように申し付かっております」
「……知ってたけど、オーナーも湊さんも相変わらず俺への対応がひどすぎる件。リィ、どう思う?」
「どう思う?」と訊かれても返しようがない。
唯兄が出ると、
「お食事のご用意にまいりました」
御崎さんがふたりのスタッフと共に立っていた。
「……ここのパレスはメニューを選ぶ権利ってものはないんですかね?」
唯兄が尋ねると、
「翠葉お嬢様のお好みは事前にうかがっておりますのでご期待には沿えるかと存じます」
「ちょっ、俺の好みはっ!?」
「大変申し訳ございません。会長ならびにオーナー、オーナー夫人より、すべてにおいて翠葉お嬢様を優先するように申し付かっております」
「……知ってたけど、オーナーも湊さんも相変わらず俺への対応がひどすぎる件。リィ、どう思う?」
「どう思う?」と訊かれても返しようがない。