ずっとインストだと思っていたけれど、本当はインストではなく歌だったみたい。
初めて目にした歌詞には「愛」という言葉は使われていない。人生を共に歩むという内容でもない。けれど、たどりつくところは同じ。そんな歌。
きっと、湊先生と静さんらしいスタンスでこれからの人生を歩むのだろう。
結婚して何が変わるわけでもない、と最後の最後まで湊先生が主張しているかと思うと少しおかしい。
ふたりは、ゆったりとしたワルツをとても息の合った調子で踊る。
夢のような光景を見ていたら、できる気がした。気持ちを、切り替えられる気がした。
ダンスが終わると、湊先生はウェディングブーケを持って園田さんのもとへと歩み寄る。
「これは陽子に」
「え……?」
「次は陽子の番でしょ」
半ば押し付けるようにブーケを渡すと、園田さんは頬を少し赤らめ、はにかみ笑顔で澤村さんを見た。澤村さんはとても優しい表情で園田さんを見つめ返す。
初めて目にした歌詞には「愛」という言葉は使われていない。人生を共に歩むという内容でもない。けれど、たどりつくところは同じ。そんな歌。
きっと、湊先生と静さんらしいスタンスでこれからの人生を歩むのだろう。
結婚して何が変わるわけでもない、と最後の最後まで湊先生が主張しているかと思うと少しおかしい。
ふたりは、ゆったりとしたワルツをとても息の合った調子で踊る。
夢のような光景を見ていたら、できる気がした。気持ちを、切り替えられる気がした。
ダンスが終わると、湊先生はウェディングブーケを持って園田さんのもとへと歩み寄る。
「これは陽子に」
「え……?」
「次は陽子の番でしょ」
半ば押し付けるようにブーケを渡すと、園田さんは頬を少し赤らめ、はにかみ笑顔で澤村さんを見た。澤村さんはとても優しい表情で園田さんを見つめ返す。