昇降機サイドでは、翠と会長と漣が話をしていた。
「私は……何かできたんでしょうか」
「……千里、どうする? あの茜を泣かせた子がこんなこと言ってるけど」
「ほーんと、鈍感でやんなっちゃいますよね。鈍感を相手にするって大変だろうなぁ……。俺にはまず無理」
途中からは俺に向けられた言葉に思えてならない。
漣、翠が鈍いのは俺のせいじゃない。
そんな視線を送ると、実行委員から「上がります!」と声をかけられた。
これから俺が歌う曲はいきものがかりの「ふたり」。
そのあと、ラストに控えているのはドリカムの「何度でも」。
「私は……何かできたんでしょうか」
「……千里、どうする? あの茜を泣かせた子がこんなこと言ってるけど」
「ほーんと、鈍感でやんなっちゃいますよね。鈍感を相手にするって大変だろうなぁ……。俺にはまず無理」
途中からは俺に向けられた言葉に思えてならない。
漣、翠が鈍いのは俺のせいじゃない。
そんな視線を送ると、実行委員から「上がります!」と声をかけられた。
これから俺が歌う曲はいきものがかりの「ふたり」。
そのあと、ラストに控えているのはドリカムの「何度でも」。