どうして、どうしてそんなこと言うの……?
 ただ、人と同じように行動したかっただけなのに……。
 あれを飲みさえすれば人と一緒に動けたのに。
 どうしてだめなのっっっ!?
「俺は冗談じゃねぇぞ……。あんなに痛がるスイハを見たいなんて思わねぇ」
「私だって好きで痛いんじゃないっっっ。好きでこんな身体なんじゃないっっっ」
「じゃぁ逆戻りするような行動は慎めって言ってんだっ。おまえが持ってる体はそれひとつなんだよっ。それをおまえが大事にしてやらないでどうするっ!?」
 どうして、どうして、どうして、どうして――。
「スイハ、あぁいう代物は健康な人間が飲むことだって俺は勧めない。社会人には責任てものが圧し掛かるから時と場合により服用してもいいだろう。でもな、自分の力以上をずっと出し続けることは人間って生き物には無理なんだ。それは身体が丈夫だろうが丈夫じゃなかろうが、その理屈は変わらない。疲労ってのは誰にでも起こる」