何……なんのために生まれて生きていて、これからもこんなふうに生きていくの?
 もういい加減にしてよ――いい加減、私を解放して……。
 私が生きている意味は何――?

 発作的な痛みは二時間ほど続いた。
 痛みと全身を襲う痙攣。
 こんな発作にあと何度耐えればいいのだろう。
 やっと涙が止まった頃、唯兄がお湯で濡らしたタオルを持ってきてくれ、涙でぐちゃぐちゃになった顔を拭いてくれた。
「あり、がと……」
 過呼吸にはなっていないというのに、肩で息をしている状態の自分。
 何がどうしてしまったのだろう。
 あぁ……発作で体力を使ってしまったからだろうか。
 そんなことを考えながら目を瞑る。
 すると、玄関のドアチャイムが鳴る音が聞こえた。
 誰だろう、と疑問にすら思わない。
 ただ、唯兄が部屋を出て玄関へ向かうのが気配で感じられた。