俺は獣人×私は人間


「う……」


リコルは

目が覚めて

起き上がった。


「リコルっ!もう大丈夫なの?」


「あ…あぁ…何ともない…」


やつは

不思議そうな顔で

そういった。


「本当に?やせ我慢とかしてないでしょうね?」


「あぁ、大丈夫だ。」


「よかった…」


大丈夫と

知って安心したあまりに

急に体が重くなった。


「美鈴?!!」


私はやつに

倒れかけた。


「お前が大丈夫かよ?!」


「え…あぁ…うん」


ごめん…!


全然大丈夫じゃない…!!


吐き気がするし

頭は痛いし

とにかく気持ち悪い…!!


「本当かよ…顔が青いぞ…?」


「大丈夫大丈夫。私、以外と丈夫だからっ!」


「おまえ…俺になんかしたか…?」


ドキッ


「え…何もしてないよ?」


そういって

スッと立つと

急にめまいがして

また倒れかけた。


「お前…本当に大丈夫かよ…?」


「大丈夫だって!!」


そういうと

急にやつは

私におおお姫様抱っこをした。



「名にすんのよ!」


「救護室の行く」


「はっ?」


やばい…

本当にやばい

今にでも

気を失いそう…!!

リコルの顔が

ぼやけてみえる…


「っっう…」


「おいっ!!」


私は意識を

手放した。

ーー……


「ベルっ!!」


目の前には

猫耳のあの子が

いた。


「あぁ…ここは夢の中…?」


前にもみたことが

あった。

それは…

あれ?なんだっけ?


「ベル…大変そう…」


猫耳の子が

目をうるっとして

聞いてきた。


「まぁ…そりゃもう…」


「ベルっあたしの名前いってみて!あの時から言ってない!!」


う〝っ…

もし、わからないとか言ったら

絶対この子

泣きそう…!


「え…あぁ…あー…ごめん…」


もう謝っちゃえ!!

すると

猫耳の子は


「あのね、ベルね、総長に聞いたところね、ベルがここにいたことの記憶がね、なくなったみたいなの。」


え……?


「だからね、あたしのこともわずれ…うぅ…」


猫耳の子は

急に大声で

泣き出した。


「ベルーーー!!」


あーあーあ……

どうすれば…

でも私って

実際何者…?

最初にここにきたとき

絶対人違いと

思ってたけど

今回のリコルのことだって

あるし……。

すると

猫耳の子は

ガバッと起き上がって



「もう一回あたじの名前を覚えてよ!!あたしの名前はココロだから!」


ココロココロココロ…

うん、覚えた!


「あたしの名前は美鈴」


「うー…ベルはベルなのにぃ…」


顔をゆがまして

言うココロちゃんは

なんかすごく

可愛くみえた。

あっ!そういえば!


「そういえばなんでココロちゃんは私の力を知ってたの?!」


「そんなのいつもベルやってたことじゃん。あっ、美鈴だった…」


いつも…


「ねぇ!ここのいた私は人間だった?」


いつもやってたって

ことは

私、人間じゃないよね…!?


すると

ココロちゃんは

顔をしたにむけて

黙ってしまった。

まさか……


「私って獣人…?」


恐る恐る聞いてみると、

ココロちゃんは

首を振った。


「今の美鈴は知らない方がいい。」


すごく

いいにくそうに

言った。

知らない方がいい…?


「え…それ…どういうこと?!」


「そんなことより!!」


私の問いかけに

わざとさえぎるようにして


「今の美鈴は、あの力をあまり使っちゃだめだよ!」


「え…なんで?」


「あ…もう美鈴消えちゃう…」







足元を

みると

じょじょに

消えていた。


「また夢のなかで教えるよ」


そういって


目の前が真っ暗になった。


これほども持っているのか…!


すると

王様は


「なら話は早い。おまえを殺す」


「ちっ」


やばい……!!

ここで

リコル様と

王様が

戦ってしまう…!!


「お二方!ここ病室なので…!」


「そうじゃな」


「5秒で殺す」


そういって

二人はどこかへ

いってしまった。