リコルの姿は
私より背が断然に
高くて、
耳が長くて
少し牙があって…
あっこの子も
牙がある…。
黒髪で
瞳の色は紫色。
でも
普通にしてると
人間にみえるよう…
じゃないな…。
「ベル…そんなに見つめないでよ…照れるって…。」
「え…?」
ベル?ベルって誰?
あっ人違いかな?
「私、ベルっじゃなくて美鈴っていうんですが…」
「え…?あなたの本当の名前忘れちゃったの?」
「あの…誰ですか?」
「えっっ?!!!!」
あれ…まずいこと
言っちゃったかな…?
「え……え…冗談はよしてよ…☆」
「いや…本当に…」
彼女は目に涙が溢れてきた。
あわわ…どうしよう…!!
「いや!あたしの目に間違いなんてない!」
「いや、本当にちがうんですってば!」
「じゃあついてきてよ!!」
彼女はそういい私の手を
引っ張って走った。
見覚えのないところを
走ったから
ところどころ
足元につまずきながら走った。
「ほら、ここ!」
「え…?」
そこはとても綺麗に
飾られてる木の枝や
キノコなどが木に
飾られてあった。
「ほら!ここはあたしたちが頑張ってつくった秘密基地!!懐かしいでしょ!」
「はぁ…」
だーかーらー
私はベルってこじゃ
ないのー!!
「ねね!ベルはいつまでいるのー?」
「私…ベルじゃ…」
そう言いかけた時
急に私の足元が
キラッと消えていた。
「っっ!???」
「あー…また仕事?頑張ってね」
「え?!仕事?!どういう…」
すると、彼女は視界から
消えた。
「………。」
あれ、
私なんの夢みてたっけ…
一度見たことのある
天井をみて思った。
あれ?そういえば
誰もいない。
何だろうと思って
窓をみると、
戦をやっていた。
………ま・いっか。
そんなことしか
思わなかった。
殺しあうまで
勝とうとするなんて
ばっかみたい。
そう思い
また寝ようとしたとき、
バンッッ!!!
「!!!?」
びっくりして
飛び起きた。
音もそうなんだけど
人物にも驚いた。
その人物は
リコルの許嫁とか
言ってた獣人だった。
「あんたの…あんたの…」
呪文みたいなものを
つぶやいて
私のもとへ
剣をもって近づいてきた。
私は嫌な予感がして
逃げ場がないか
見渡した。
しかし
逃げ場は
ベットの近くにある
窓しかなかった。
どうしよう……
彼女は
とてつもない
怒りをもって
私に近づいた。
そして、
「あんたのせいでわたくしの人生めちゃくちゃよ!!!あんたなんかわたくしの手で殺す!!!」
そう言って
握っていた剣を
私に振ってきた。
危ない!と思って
私はよけた。
しかし
彼女は乱暴に
剣を振った。
そのせいで
部屋の家具は
めちゃくちゃに
なった。
やばい…
彼女は
もう私を殺すことしか
頭にないようだ。
おかげで
顔ははんにゃのような
顔になっていた。
逃げ場は窓。
ドアはまったくあかないし、
窓から逃げたら
どっちにしろ
死んでしまう。
窓から落ちて死ぬか
獣人に殺されて死ぬか
この2つしか
選べなかった。
どっちにしろ
私はおばあちゃんと
死ぬはずだった。
窓から落ちて死のう。
獣人に殺されて死ぬより
自分の意思で
死ぬ方が
いいにきまってる!
そう思って
彼女に
ガラスの瓶を
投げた。
もちろん命中。
「った…!!殺してやる!!!!」
「悪いけどあんたなんかに殺されるもんか!」
そう言って
窓に足をかけて
勢いよく
飛び降りた。
「っちょ!!!!」
彼女は驚いて
変な声をだした。
私がおちたところは
かなり高い。
ここで人間がおちたら
死ぬにきまってる。
「おばあちゃん、今行くよっ!」
静かに目をつむって
そうつぶやいた。
「王子!!」
「王子!!」
「俺の心配より敵を殺せ!!!」
敵は全員
俺を狙っている。
昔はただ殺して
自分の心配をすればいい、
そう思っていた。
今はちがう
愛おしい君がいる。
そう思えるだけで
今の自分が頑張れるように
思える。
君は何も心配しなくていい
ただ俺だけを
見ていればいい。
君は俺の……