「わかった。倒しておくがその代わり倒したあと、すぐに出て行く」
「そんな!倒したら、さぞお疲れになられるので明後日まで泊まっててください!!」
「いい、ここには用がない」
美鈴を抱えて
すぐに出ようとした
そのとき、
ガチャ
「なんのマネだ」
知っているのにも
かかわらず問いかけた。
「獣人は…俺達の敵だ!!」
バンッ
奴は銃を向けて
銃を放った。
しかし、かなり怯えてるのか
的は全然違う方へ
飛んで行った。
「殺されたいのか、てめぇ…」
「う…黙れ!!!」
バンッ
*美鈴視点*
バンッ
バンッ
バンッ
大きな音が聞こえる…
それもすごく大きな…
まさかっ!!
ハッとし目を開けると
リコルに抱き上げられていた。
「あー…寝てていいぞ?」
「ね…寝れるわけないじゃん!」
だって、周りは
リコルの存在に恐れた
人たちだよ?!
目が怖いもん!
「そうか、なら寝なくていいから目をつむってな」
「え?」
訳もわからず
目をつむった。
ほんの数秒後
「あけていいぞ」
目を開けると
外に出ていた。
「あれ?あの人たちは?」
「逃げた」
「そっか…」
嘘だ。
たぶん嘘だ。
だって、リコルのマントに
血がついてるもん。
「んじゃあ、次の町へいくか」
「うん…そうだね。だからおろして」
「え?あぁ」
ふぅ。
やっと地面に立てたよ。
「んじゃ、行こっか!」
「あぁ」
私たちは
特にあてのない町を
探して歩いた。
********
*リコル視点*
「あっ!町が見えてきたよ!!やっとお風呂入れる」
目を輝かせながら
美鈴はその町へ走った。
まぁ、そうだよな。
町が見つかるまで
2日間、風呂なんかに
入らなかったもんな。
温泉もみつかんなかったし。
「転ぶなよー」
「子どもじゃないっ!」
さて、
さっそく宿屋でも探すか。
そんな呑気なことを
考えてると、
「きゃぁ!!」
美鈴の叫び声が聞こえてきた。
なんだ!?
とっさに
美鈴のいるほうへ走り出すと
囲まれていた。
しかも獣人に。
失敗した…
ここは獣人の町かよ…
*ミント視点*
どうも、
獣人のミントっす。
龍の血を持っていて
俺が怒れば
民たちはアッサリと
俺の言うことをきく。
もしかすると
あの、ムンギリア王国の
めっちゃくちゃ強いと
言われ、冷たい心を持っている
「リコル」というやつを
倒せるかもしんない。
それほど俺は
強いと言われる。
ま、そんなもんだよな。
今日は適当に
ブラブラと仲間と歩いて
散歩中。
ん………
この気配は……
ただの旅人かもしんないけど
妙な気配だな…
「おい」
「何でしょう!ミント様!!」
「妙な気配しないか…?」
「ぁあ……そうですかね?」
この雑魚め…
まぁいい、暇だし
調べてみるか…
「ミント様!どちらへ?」
「どこでもいいだろ」
いちいちうっせーな…
******
「ミント様…人間ですね」
そぅ、あの妙な気配は
人間の女だった。
「静かに…ちょいと襲ってみるか…?」
「いい考えっす!」
人間は
走ってこっちに向かってくる。
あいつ…ここの国は
獣人が住む国とは知らないのか…?
「おい、お嬢さん。お嬢さんの行き先何処ですかぁ?ヒヒッ」
「!!獣人?!」
人間は目を大きくして
でかい声で叫んだ。
「人間がここに来るなんて…たいしたもんだな」
「本当だぜ、ミント様の言うとおり。ほら、こわーい獣人様が連れて行っちゃうぞ」
そういうと
仲間Aは人間の
手首を掴んだ。
「やっ!離してっ!!」
人間はバッと
手を振り解き
キッと俺らを睨みつけた。
「あぁ?お前いい度胸してんな、えぇ?」
「やめて!触らないで!鳥肌がたつわ!!」
「んだと、てめー!!!!?」
この人間…本当にいい度胸をしている…
普通、獣人をみたら
人間はすぐに土下座やら
なんやらして命乞いをするのに…
目を人間のほうへ向けると
仲間Aが拳をつくって
女に振った
「やめっ……」
「やめろ」
俺が止めようとしたとき
とても落ち着きがあり、
静かな声が響いた。
それと同時に
仲間Aは人間の頬のところぬ
拳をつくって止まっていた。
そいつのことは
誰なのかは知らないけど
直感的に思った。
こいつ…ヤバそうな奴だ…
ヤバそうな奴=大物の獣人
「ほら美鈴、こっちにこい」
「ふ…ふん!」
奴は人間を呼び
人間を自分の後ろに
隠し俺たちを睨んだ。
睨間れた瞬間寒気が立った…
この俺が……?
「失せろ」
一言だったが
俺たちには十分で
「おい、お前ら!いくぞ!!」
「へ…へい!」
かっこわる……
初めて逃げた……
初めて恐れを覚えた……
あいつはいったい何者なんだ……?
*******
逃げて行く奴らを
見届けて俺は
美鈴をみたら
美鈴ビクッとして
目を泳がせていた。
わっかりやす…
「いっとくけど、助けなんか必要なかったんだからね!!」
ツンデレか!
一人でツッコミを
つけてちょっとため息がでた。
「もぅ囲まれんなよ」
「うん…頑張る」
二カッと笑い
つられて笑顔がでてきた。
「なに笑ってんのよ」
「別に」
「それより、これからどうするの…?」
そうだ、
この町は獣人の町だ。
このまま行くと
美鈴に危険が及ぶ。