無限に広がる青い空。

「何笑ってんだ?顔変だぞ」



そう言いザラザラのコンクリートに転がり込む先輩。


「もうっ、女の子に普通そんな事言いますか?」


ぷくーっと頬を膨らませ、ドスっと先輩の横に座り込む。


横からは先輩の笑い声が聞こえる。

初めてみたかも…先輩の笑った顔…。

あ、先輩ってえくぼあったんだ…
何か可愛い…。


「ハハッごめんごめん。…俺な、ここ一番好きな場所なんだ」


「確かにここは何か落ち着きますっ」
 


「だよな。…でも悲しい場所でもある」


え?

先輩の方へ顔を向けると子犬のような顔してずっと空を見つめていた。