それも当然か。朝、目がさめたら、違う部屋に居て、いつもの朝じゃなかったんだから。

 春風ちゃんは、一通り、泣いた後、

 何かを決意したかのように、両の手に力を込めると、真っ直ぐ俺の瞳を見つめてきた。


「私は、静司君のことが、大好きです。でも、もう……長くは無いって自分でもわかってるから……だから……せめて私のことを忘れないで……かってな事を言っているのは分かってるけどお願い!!」