こ、ここで貸さないのも変だし……。





ヨク大丈夫かな、乙ゲー演じきれるかな。






私はヨクの方にチラッと目をやった。





ヨクはなおも人形のように静止したままだ。







――――これならやりきれるかな。






私はヨクに全てを任せることにした。





「いいよ、試してみて!ちょっとだけね」






私は『頑張れ』と言うかのようにヨクにウインクした。