午前中から服を買い漁り、昼食を挟んだあとは、二人の聖地アニメショップで二次元ものをとことん堪能した。
精神的にも肉体的にも疲れた私たちは、待ち合わせ場所に利用したカフェで一休みすることにした。
二人して注文したお揃いのキャラメルマキアートを一口飲んだあと、ゆりは大きく伸びをした。
「ふあぁあ~っ、もう歩けないよ~っ!」
「私もーっ!ずいぶんはしゃいだね~っ」
「あっ、そうだ、ちょっとお手洗い行ってきてもいいかしら」
私がなんと答えるかわかっていたのだろう、もう半分腰を浮かせた状態でゆりはきいた。
「どうぞどうぞ!待ってるね~」
私もその予想に応えるように手を振った。
ゆりは店内の化粧室まで駆けていったのだった。