俊のその素っ気ない言葉にムカッときた。


本当、乃愛ちゃん以外には冷たい。


一応イトコなんだからもう少し優しくしてくれてもいいじゃん!


「乃愛ちゃんなら、あっち行ったよ!」


乃愛ちゃんにさっき言われた通り、乃愛ちゃんが走っていった方向とは違う方向を指差した。


「ふーん。つーことは……こっちか」


「は!?」