「はっくしゅん!」
「お、噂されてるんじゃね?」
俺は盛大にくしゃみをした。
風邪か、誰かに噂されているか
どっちか知らないが、
そんなことはどうでもいい。
「マチさんが、お前のこと
噂してんじゃねえの?」
「…そんなわけないだろ?」
「何顔赤くしてんだよ。」
そう言われて、自分でも
顔が熱くなるのが、わかった。
なんで俺、顔赤くなっているのだ。
まさか…
「お前、やっぱりマチさんに
惚れてるんだな。」
「なっ…何言って」
「バレバレ。」
俺は、こんなにも顔に出やすい
性格だったのか。知らなかった。
悟にバレてしまうとは、面倒な
ことになりそうだ。