「生きててよかったねえ。
 れいちゃん。達宗も
 喜ぶわ。」


その後ろには、
達宗さんがいた。
もちろん達宗さんは、
この光景を見て、
目を丸くしている。


「玲奈…シズさん、これは
 どういうことなんだ…?」
「達宗さん…私にも何だか
 さっぱりわからなくて…」
「ええ。私も。」


シズさんと達宗さん意外は
私のことを「マチさん」と
思いこんでいるということか。


「ちょっと、玲奈、シズさん、外へ!」
「うん!」


おばさんたちの間を
すり抜けて、3人は、
外に駆け出した。