しばらくして、もう一人
おばさんが、来た。


「ねえ、シズさん。あの人だれ?」
「あの人は、達宗さんの母親よ。」


先ほど言っていた
「達子さん」
だろう。
二人で、息を切らして
走ってきた。
そして私を見るなり、
達子さんは


「れいちゃん!」


そう叫んで、私を抱きしめた。
本日2度目の抱擁。
達子さんも、
おいおいと泣いている。
その前に「れいちゃん」って
私のあだなだろうか。