「達宗さん、シズさん…
 マチさんをこっちの時代に
 帰る方法を一緒に探して
 ほしいの。お願いします。」
「言われなくても、マチの
 ためなら、俺は協力する。」
「私もよ。玲奈ちゃんが帰る
 方法も探さなくちゃね。」
「ありがとう!」


マチさんのため、
と協力してくれる二人。
非常にありがたいことだ。
この時代を生きていない人間が、
一人で彷徨うのは、嫌だったから、
とても助かる。


「…そういえば、ここは
 どこなの?」
「ここは、私の家よ。」


優しく微笑んで、
シズさんが言う。